線香禁止の理由や正しいお祈りの仕方を解説!初めてでも迷わない行天宮の参拝ポイントまとめました
こんにちは、台北ナビです。
台北で人気のパワースポット「行天宮」をご存じですか?
三国志に登場する武将・関羽を神様として祀るお寺で、仕事運・商売繁盛・学業成就にご利益があると言われています。台湾の人たちにとって、日常的にお祈りに訪れる身近な場所です。
行天宮の参拝方法には、日本のお寺や台湾のほかの廟とは少し違うルールがあります。お線香はNGで、手を合わせて祈るのが基本スタイル。さらに、台湾ならではのお祓い「收驚」や、おみくじ感覚で楽しめる占い「擲筊(擲杯)」も体験できます。(擲筊は台湾語でバッボエといいます)
とはいえ、「参拝の順番ってどうするの?」「收驚って何をするの?」と、初めて行くと戸惑うことも多いはず。
そこでこの記事では、行天宮の参拝方法を3ステップでわかりやすく解説します。收驚や擲杯のやり方、参拝時の注意点もまとめてご紹介するので、初めてでも迷いません。この記事を読めば、迷わずスムーズにお参りできますよ。
三国志に出てくる関羽を神格化した商売の神様「関聖帝君」をまつる伝統的な廟で「仕事・商売・学業」のご利益アップ!
台湾にたくさんある廟のなかで、本日ナビ達がやってきたのは、三国志で有名な「関羽」を神格化した商売の神様「関聖帝君」がまつられている「行天宮」。
生涯にわたって「五倫(父子の親、君巨の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信)八徳(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)」を堅守した関公(関羽)は現在商業の神として奉られています。
関公を中心とした5人の神、「呂洞賓恩主(剣仙)」「張単恩主(かまどの神)」「王善恩主(三眼雷神)」「岳飛恩主(宋代の名将)」は「五聖恩主」と呼ばれています。お参りの際には彼らを敬拝します。
そのため「行天宮」には「仕事」「商売」「学業」のご利益があると信じられています。
「行天宮」に入る前に知っておきたい参拝マナー
踏まないように気をつけて
さて、さっそく境内の中へ入りましょう!
ここで気をつけなくてはいけないのは、境内の入口にある段差。転ばないように…ではなく、作法として踏まないように気をつけてください。
ここ以外にも「請勿踐踏(踏まないでください)」と書いてあるところがあるので、その場所は踏まないように気をつけましょう。左足から入ります。
中に入ると、水のみ場と手を洗う場所が。「手を洗う(身を清める)」=「心を洗う(心を清める)」ことがとても大切なので、まずはここで身を整えましょう。
こういうところは日本の神社仏閣と似ている考え方だなと感じます。
反対側には水のみ場が。参拝者は自由に飲んでOK!そばに紙コップがあるのでそれを使いましょう。
紙コップには「讀好書(いい本を読みましょう)」「說好話(いいことを話しましょう)」「行好事(いいことをしましょう)」「做好人(いい人になりましょう)」と書いてありました。そのような人間になりたい……。
境内にはいるとモワッとした白い煙がナビ達の視界を覆います。
お線香の煙かな?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、現在台北市内のど真ん中にある行天宮では、環境保護のためお線香を禁止しているのです。つまりお線香の煙ではない……。
涼しい~
では、その正体とは!?煙の正体はなんと「ミストシャワー」。夏場だけ霧をだしているんだとか。
夏の台湾は気温が高く、日本同様、熱中症気味になるため、少しでも冷気を保つためにそうしているのだそうです。煙にも見えるし、涼しいし、一石二鳥かも?
初めてでも迷わない!行天宮の参拝方法3ステップ
さて、ここに来たからにはやっぱりお参りしなくっちゃ!でも、どうやるのかわからない。という方、安心してください!
境内をうろついてみると「立て札」があります。この立て札には台湾式のお祈り方法が写真付きで紹介されています。しかも男女別だなんて、知らなかった!
じっと見ていると、ボランティアの方が近づいてきて、ナビに教えてくれるそうです。これは頼もしい!もちろんお願いして、では実践!しどろもどろになりながらもなんとかやり方を覚えました。
これでやり方をマスターできちゃう!
簡単に3ステップで説明します
①まず台の前に立ち、右足を台に沿わせるようにくっつけます。そのまま左ひざを台にのせ、続いて右足も台にのせます。
②てのひらをあわせて胸の前にもっていき、おじぎをします。
③上体を倒して、手の平を女性は上に見せるように、男性は下に見せるように台にくっつけ、3回頭を台につけます。
この①~③を3回繰り返しましょう!
文章だと伝わりにくいかもしれませんが、写真があるので困ったら立て札を見ながらやってみてください!
台の前に立ち、右足を台に沿わせるようにくっつけています
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のひらをあわせて胸の前にもっていき、おじぎを!
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上体を倒して3回頭を台につけます
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これを3回繰り返します |
ちなみに手のひらを上に見せるのは女性、男性は手のひらを下にむけますが、これは昔からある「陰と陽」の考え方で、女性は陰で男性は陽という考えからきているためです。
動作の一部が男女で異なるので気を付けてくださいね。
参拝は順番どおりに!
順番が書いてあります
参拝の基本動作を学んだら、さっそくお参りしましょう!
お参りする場所の順番も決められていて、まず前殿に向かい「玉皇大帝」を敬拝します。次に正殿に向かい先ほど説明した「五聖恩主」を敬拝します。次に関聖太子平を敬拝し、最後に周倉恩師を敬拝します。
台湾式おみくじ「擲杯」のやり方とコツ
心の中で願い事と自分の名前、生年月日、住所を告げましょう!ちなみに神様は日本語もわかるそう!
お祈りが終われば、つぎは「
擲杯」で占いをしましょう。
ちなみに、「擲筊(擲杯)」とは赤い三日月型の木片(この木片は杯筊(ポエ)とよばれています)を投げて、神様の意を問う占いです。
「杯筊」の裏表の組み合わせで、神様と会話ができるという神秘的なもの。その組み合わせの意味は以下の通りです。
・「
聖杯」……裏と表の組み合わせ→「
YES」の意味
・「
陰杯」……両方とも表の組み合わせ→「
NO」の意味
・「
笑杯」……両方とも裏の組み合わせ→「
判断不可」の意味
つまり、裏表が出ればOK!それ以外ならやり直しとなります。
ここから1セット取って擲杯で占いを!
「占いのやり方」は、心の中で「神様、私のお願いは「○○○○○が×××××」なんですが、おみくじを引いてもいいですか?」と「おみくじを引いていいか」どうかを聞きます。
裏と表の組み合わせのYESがでたら引いても良いという意味。もし、裏表でない時は、再度心の中でお伺いを立ててみてください。
注意しなくてはいけないのは、「
自分の正確な名前、
生年月日、
住所を告げること」です!
これが守れないといつまでも「聖杯」が出ないと言われています。また、どうしてもYESが出ない時は、お願いごとの内容を意味はそのままに伝え方を変えるという方法もあります。
ただ、それでも「聖杯」が出ない場合は、その日は占いに適さない日。日を改めてみましょう!
ナビは一発で「聖杯」を出してYESをいただきました!
やり方も覚えたところでさっそく占ってみます。
結果は…一発で「聖杯」!
ですが、ここで安心してはいけません。次はおみくじの番号を引くための「擲杯」をしなくてはいけないのです。
つまり……「おみくじを引いていいですか?」という質問と、「この数字でいいですか?」という質問に対して「擲杯」をしなくてはいけません。台湾式おみくじは一筋縄ではいきません。
みくじ棒を引く前に、全部を持ち上げて混ぜている地元民をよく見かけます!
まずは、番号の書かれている棒(みくじ棒)を一本引き、数字を覚えます。そこで神様に「この番号でいいですか?」と聞きます。
YESの「聖杯」ならその番号のおみくじをひき、NOだったらやり直し。
そしてナビはというと……。え~、全然YESにならない~なんで~??さっきので全部の運を使い切っちゃったの?と思いましたが、なんとか5回目の正直でYES。あーよかった。さっそく番号のおみくじを引きにいきましょう♪
おみくじの見方と交換方法
おみくじを求めて「解籤詩處」へ
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「解籤詩處」のなかに「發籤詩處」があり、ここで該当番号のおみくじを1枚引きましょう!
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5回擲杯を繰り返し、ようやくお許しをもらったナビはおみくじを引きに「解籤詩處」へ向かいました。
番号がたくさん書かれた棚「發籤詩處」から自分の番号のおみくじを一枚引きます。
引いたはいいものの、わかるのは「中吉」というところだけ。う~ん、でもちょっと読めないな~、と思った方も安心してください!
ここには日本語で説明してくださる方がいらっしゃるので、その方に解説を頼んでみましょう!
カウンターにはスタッフがたくさん!
おみくじの内容がまったくわからないナビは、おみくじを解説してくれる人がいるカウンターへ向かいました。
カウンターには吳馮乖さんがいて、日本時代に教育を受けた方なので、きれいな日本語で解説してもらえました。
吳馮乖さん
「お願い事は?」「仕事のことでちょっと…」というと、「大丈夫、うまくいくと出ているわよ」と。ひとまず安心。
占いの解説をしてもらったナビはいくつか呉さんに質問することにしました。
呉さんはここで50年勤務していて、朝6時から14時までここのカウンターにいるそうなので、日本語での解説が必要な方はこの時間帯がねらい目。
呉さんはナビ達にお守りを渡してくれました。彼女曰く、「これをもって、神様にありがとうございました、というのよ」とのこと。いろいろなことを教えていただきました。
お守りを使ったお参りの方法を教えてくれました
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これがそのお守りです
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收驚とは?意味・効果・体験の流れを解説
さて、本日最後のイベントです。毎日11:20からやっている収驚をナビも体験しました。
「收驚」は、気持ちや運気を整える台湾の伝統的なお祓いです。驚いたときに体から抜けた魂魄(こんぱく)を体に戻すことをいいます。だから、驚きを収めるという漢字を使うのですね!
バイクや車がたくさんいる台湾の道路。思いがけず事故現場を見てしまったり、普段の生活でびっくりしたり、心がザワザワすることに遭遇した人々が訪れたりしているそうです。赤ちゃんの夜泣きにも効くそうで、老若男女、さまざまな人がならんでいます。
並ぶときの注意事項
列の先頭の立て札には収驚の列に並ぶときの注意事項が書いてありました。
・収驚の列に並ぶときは静かにしましょう
・会話も携帯電話も飲食もガムもダメです
並んでいるうちから祈祷は始まっているということですね。
もうひとつ注意することは、肩にかけるタイプのカバンを持っている人は体の左側にかけること。これは収驚を右側から行うので、邪魔にならないようにするためです。
いよいよナビの番がまわってきました。台湾語で名前を言ってくださいと言われます。
ただ、台湾語で言えない場合は中国語読みで答えましょう。でも台湾の神様は有能なので、日本語でも大丈夫だそう!
微笑みかけられているだけで、心が軽くなるよう♡
名前を告げたら収驚が始まります。
実際に収驚をしてもらったナビの感想はというと…。なんだか心が落ち着いた気分。
じつは最近変な夢ばかり見ていたのですが、収驚をやってもらった日の夜はそんな夢もみることなくよく眠れました。魂魄も知らず知らずのうちに抜けていたのかも……?
なんだか最近疲れているな~という人は収驚で魂魄を取り戻せば元気になるかもしれません。まさにパワースポットですね!
日本語対応はある?初めてでも安心のポイント
日本語のパンフレットのある棚
「行天宮」へ行きたいけれど、中国語がわからないから不安だという方、安心してください!
「行天宮」には日本語説明のパンフレットがあるし、モニターには日本語のガイドがあるので、困ることはありません。
しかも、ボランティアさんが色々教えてくれるので、安心して参拝することができます。
さらに行天宮では、台湾ならではのお祓い「收驚」や、おみくじ感覚で楽しめる「擲杯」も体験できます。どちらも難しい作法はなく、現地のスタッフが丁寧に案内してくれるので安心です。
ぜひ正しいマナーを押さえたうえで、行天宮でのお参りを楽しんでみてください。
お参りのあとは、すぐ隣にある「行天宮地下占い横丁」にも足を運んでみて。日本語対応の占い師も多く、気軽に占い体験ができます。「どの先生にしようか」と迷いながら横丁を歩くのも、それはそれで楽しいものです。